「知らないと損するニューヨークのアパート事情」
連続コラムの1つ目、リース契約についての記事です。
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当社ではこれまで大勢の方のお部屋探しのご相談に乗らせていただいてきましたが、
入れ替わりの激しいニューヨークでは、
何年たっても新しく来たばかりの人へは情報がきちんと行き届いておらず、
同じ問題に突き当たっていることがわかります。
マンハッタン区はアパート全体の1%を切るほど空室が少なく、
世界でも特殊な、部屋探しにとても費用や労力がかかるという賃貸事情があります。
(日本全体の空室率は15~20%ほどと言われています。)
そのため、一年未満の滞在の場合にはリース契約をすることは難しいという状況があります。
サブレットとは1ヶ月~数ヶ月にわたって、
長期で部屋を空ける際にアパートを貸し出すことです。
ニューヨークの街は非常に多くの外国人が暮らしているため、
海外と行き来している人が多く、ニューヨークにいない間に家賃を
払い続けるのはもったいないということで、不在にしている間、
アパートを貸し出すことが一般的に行われています。
ルームシェアとは何人かで3LDKや4LDKのアパートを寝室ごとに
(アメリカでは3 Bed room, 4 Bed roomと呼びます)
借りて、キッチンやバスルームを共有で使うことを言います。
ニューヨークではルームシェアはとても一般的です。
ここではそれぞれの方法について紹介していきます。
まずリース契約についてですが、 メリットは下記のようなことがあげられます。
・自分のプライベートが確保できる。
・ルームシェアやサブレットなど短期間の契約は
入れ替わりが激しい分割高になるが、
リース契約であれば通常の相場で借りることができる。
・選択肢が豊富。
・3 Bed roomや4 Bed roomを借りて、ルームメイトを募集することができる。うまく募集ができれば、自分の家賃が割安になる。
なんといっても一人暮らしは自分のプライベートを
自分で収入が保障できない場合は保証人が必要。
(自分の収入の場合は月々家賃の45~50倍の年収、保証人の場合には月々家賃の60~80倍の年収が必要とされるのが一般的)
一般的ではなく、家賃の相場はマンハッタンの場合、安くとも1,400~1,600ドル以上、
クイーンズやブルックリンでも1,100~1,300ドル以上
(ルームシェアやサブレットであれば家具付きが多い)
ざっくりとまとめると以上のようなことが考えられます。
収入の保証が無くても借りられるアパートもあります。
しかし一年間や二年間の滞在に1.8か月分の仲介手数料を払い、
全て家具を揃えるとなると、月々の家賃を抑えることができても
費用を全てあわせると割高になる可能性が高いです。
ニューヨーク滞在の場合には、ルームシェアや
サブレットの選択肢が有力になる場合が多いです。
一年未満の契約、また相場よりも安い仲介手数料で物件を
紹介している所もありますので、一人暮らしを譲れない場合には
そういった物件を扱っている不動産会社を探すのが良いでしょう。
次の記事ではサブレットについてお話します。
ニューヨークのゲストハウス ルームシェア – K’z Guest Room