皆さまこんにちは。K’z GuestRoomです。
一昔前のNYよりもだいぶ安全になってきたとはいえ、海外で生活しているということを忘れず、自分の身は自分守るよう、危険回避の意識を常に持って生活しなければなりません。
本日このブログでは、NYで実際に起こってしまった事件やトラブルの事案と対策を【在ニューヨーク日本国領事館HomePage】より、3つほど紹介いたします。これ以外の事案も掲載されていますので、是非見てみて下さい。
- 事案名: 強姦被害
- 事案概要
8月上旬の夜,ニューヨーク市内に語学留学中の女性が室内で知人の外国人男に強姦されました。女性は,その後,隙を見てその場を逃げだし,警察へ届出しました。 - 対策
強姦犯・強制わいせつの犯人は,決して見知らぬ人とは限りません。連邦捜査局(FBI)の統計によれば,性的暴行の8割は知人による犯行で,50パーセント以上は住宅が犯行現場となっています。犯行は夜だけでなく日中にも多く発生しています。また性的暴行の9割は同一人種間で起きていると報告されています。(1) 自身の判断能力を低下させる量のアルコールや薬物を摂取しないようにして下さい。分別を持って行動しましょう。
(2) 知らない人から勧められた飲み物・食べ物は口にしてはいけません。一瞬でも目を離した飲み物・食べ物は決して口にしてはいけません。
(3) (交際)相手の言動や交際場所に緊張や不安,異常を感じたらすぐにその場を離れてください(直感を信じる)。ためらわずに電話等で友人に助けを求めましょう(安易に相手を信じず,遠慮することなく大声で助けを呼ぶ)。
(4) 初めて会う相手はよく観察しましょう。公共の場所で会うようにします。知り合ったばかりの人やよく知らない人と二人きりで行動しないようにしましょう。
(5) 小銭(電話代・タクシー代)を常に持っておきましょう。自家用車等,自身の交通手段があればなお良いでしょう。 強姦・強制わいせつの被害にあった場合には,すみやかに医療機関を受診して下さい(受診するまではシャワーを浴びたり着替えたりしない。これらにより大切な証拠が失われることがあります)。そして警察へ被害を届け出て下さい。警察にはレイプ専門の部署があり,専門家が対応しています。
- 事案名: ニューヨーク市クイーンズ区路上での窃盗事件
- 事案概要
8月上旬,在留邦人の女性が,ニューヨーク市クイーンズ区所在の美術館に歩いて行く途中,路上にて手に持っていたスマートフォンを男に盗まれる事件がありました。同女性は,男を追いかけた際に転倒したために両手を怪我し,縫合手術を受けました。
- 対 策 人気商品や高価なものを持っていることを公共の場で見られてしまうことは,犯罪を誘発しているおそれがあります。外出する際に高価なものを持ち歩くことは極力避けるべきです。スマートフォンなど日常生活で使用するために持ち歩かざるを得ない場合には,できるだけ不特定の人がいる場所での使用は避けましょう。
ひったくりや置き引きの被害に遭った際には,犯人を追いかけることは,相手が凶器を持っている可能性もあるので,かなりの危険が伴います。よって,窃盗被害に遭った場合には,(特に1人で)追いかけることは止めましょう。警察に届け出る場合には犯人の特徴を必ず聞かれますので,可能であれば多くの情報を記録(記憶)しておくと良いでしょう。
【 *短期渡航者の方からのご相談】
- 事案名: JFK空港での白タク被害
- 事案概要
9月中旬,日本からJFK空港に到着した短期渡航者の男性が,マンハッタン区所在のホテルに行くためのシャトルバス乗り場を探していたところ,男に「バス乗り場まで案内する」と言われついて行きました。男性はターミナルに隣接する駐車場に連れて行かれ,用意されたバンタイプの車に乗り,ホテルに向かいましたが,ホテルに到着すると特別料金として法外な金額を請求されました。 - 対 策
(1)土地勘のない方は,渡米前に空港到着後の移動手段を予め決めておきましょう。また,手配が本邦から可能なものは,予め手配することが望ましいでしょう。
(2)空港到着時には予め決めておいた移動手段を必ず利用するようにしましょう。タクシーを利用する場合,客引きは違反行為なので話を聞くことなく,決められたタクシー乗り場で乗車します。また,乗り合いは絶対に避けてください。
(3)空港職員のような服装(スーツ姿,警備員用ベストを着用)をしている人から声を掛けられても安易に信用しないようにしましょう。
(4)空港到着後,移動手段について困った場合には,各ターミナルの到着ロビーにある「Welcome Center(地上交通案内所)」に直接赴いて相談しましょう。
(5)万が一,乗車した車両が白タクであると判明した場合,車内で支払いを拒むなど抵抗することで身体に危険が及ぶ可能性もあることに留意してください。
(6)白タクに乗車してしまった場合には,運転者や同乗者(共犯の可能性がある)や車両の特徴を控えておきましょう(可能であれば,携帯電話のカメラ機能を利用して撮影する)。
(7)乗車した際に書類への署名を求められても内容が分からない場合には容易に応じないようにしましょう(白タクの場合には,支払契約書など後に違法性を問われないような書類に署名させることもあります)。
(8)実際に法外な料金を要求された場合には,「現金がなく,お金を下ろす必要がある」などと言って車外に出られる状況を作り,車を降りたら,警察を呼んだり,大声を上げるなどして周囲の人に助けを求めましょう。
【君子危うきに近寄らず】【命を知る者は巌牆の下に立たず】
皆さまご注意下さいませ。