⑤ルームシェア募集の部屋を探す方法

「知らないと損するニューヨークのアパート事情」

連続コラムの5つ目、ルームシェア③の記事です。

 

ここではルームメイトを募集しているアパートに入居する方法
についてのメリット、デメリットについてお話します。

メリットは下記のような点となります。

・募集者によっては1ヶ月からの短期間で借りることができる。

・一人暮らしよりも割安。

・英語での複雑な手続きがいらない。

・仲介手数料がかからない。

・家具付の場合が多い。

デメリットは下記のようなことがあげられます。

・デポジット(敷金)が返金されないトラブルがある。

・アパートのルールが募集者の都合に良くなっている。

・トラブルがあった際にリース契約者が
きちんと対応してくれるとは限らない。

・お金を預けるのに信頼できる人柄かを判断するのが難しい

自分でルームシェアを探す場合のメリットは
比較的自由に入居、退去ができる点です。

海外で生活をする場合は都合よく一年間のリースを終了する
のは難しいため、一ヶ月単位で更新できる場合の多い、
ルームシェアは非常に便利です。

掲示板用2

仲介手数料がかからず、家具付きのアパートが多いため、
引越し費用が大きく抑えられる可能性があります。

一番のデメリットはデポジットのトラブルが多いことです。

きちんとした契約書があることはほぼありませんので、
退去の際に、なんだかんだと理由をつけられて、
デポジットを返却してもらえない、というトラブルが多いです。

これは実例ですが、1年間住んでいたアパートから出る際に、
デポジットを返金してほしいと伝えると、
貸した時よりも部屋が汚れているからと言う理由で
全額返却しない、と伝えられたという話がありました。

ニューヨークでは日本のアパートのように、
修繕の義務は厳しくありませんので、
多少の汚れや壁の小さな穴などの修理費用は
退去の際に大家から請求されることはです。

しかしニューヨークに来て一年から数年しかたっていない、
退去者にとってはそんなことはわからず、
言われるがままになってしまうことが多々あります。

この話の場合、返してくれないなら弁護士に相談する、
と伝えると、それは構わないけれど、こちらの弁護士は
アメリカ人なので、やり取りは全て英語でするように、
と言われたそうです。

本人は数日後に日本に帰国しなければいけません。
日本に帰ってまで1000ドル前後のデポジットのために
アメリカの弁護士とやりとりをしたくないということで、
泣き寝入りする形で諦めることとなってしまいました。

ひどい話ですが、
こういった話はニューヨークに住んでいれば
非常にたくさん耳に入ってきます。

また、保証金を預けているため、何かリース契約者と
トラブルがあっても強気に出ることができない、
と言うのも大きなデメリットです。

もちろん善意でルームシェアをしている人も大勢いますので、
自分の目を信じて、人柄の良いリース契約者のいる、
自分の希望にあったお部屋を見つけることができれば、
ルームシェアは非常に便利なニューヨークでの
滞在方法になります。

次に事業者が運営するルームシェアサービスについてお話します。

ニューヨークのゲストハウス ルームシェア – K’z Guest Room